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抄録
不顕性骨折は,その概念の定着とMRIや骨シンチグラフィなどの画像検査の発達により増加傾向にある.今回,高齢者の大腿骨頚部不顕性骨折で,頚部の一部に限局するものを2例経験したので報告する.症例はいずれも80歳代女性で,機転はなく,MRIにて頚部の内下方に限局する髄内信号変化を認めた.1例は保存的加療を行うも,3ヵ月後に大腿骨頭壊死に至り,人工骨頭置換術を施行した.1例は予防的に骨接合術を行い,術後に骨頭下骨折が明らかとなったが,歩行可能となった.前者は予防的骨接合術を行えば人工骨頭置換術を行わずに済んだ可能性があった.不顕性骨折は,病変の拡大の可能性があり,それを考慮して慎重に経過を観察し,状況に応じた加療を行うべきと考える.
収録刊行物
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- 整形外科と災害外科
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整形外科と災害外科 64 (2), 312-315, 2015
西日本整形・災害外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204942437632
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- NII論文ID
- 130005071283
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- ISSN
- 13494333
- 00371033
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可