ヒメフンバエ類の比較生態学的研究 : II. Micro-Ouchterlony 法による餌昆虫の同定

書誌事項

タイトル別名
  • A comparative study of the ecology of yellow dung-flies (Diptera : Scathophagidae) : II. Identification of the prey species by the use of micro-Ouchterlony method
  • ヒメフンバエ類の比較生態学的研究-2-Micro-Ouchterlony法による餌昆虫の同定〔英文〕
  • ヒメフンバエルイ ノ ヒカク セイタイガクテキ ケンキュウ 2 Micro O

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抄録

野外で捕食中のヒメフンバエ類成虫とその餌食を捕虫網で採集調査した結果, 新たに8種のハエが, ヒメフンバエの餌食であることがわかった。それらを含め合計3科9種のヒメフンバエ類雌雄成虫の餌昆虫を報告した。また, 牧野において放牧中の家畜にたかる主なハエであるイエバエ, クロイエバエ, ノイエバエ, セジロハナバエ, ノサシバエ各成虫に対するヒメフンバエ, キバネフンバエ, ニセキバネフンバエの, ヒメフンバエ類3種雌雄成虫の捕食の可能性を, 血清学的手法を用いたmicro-Ouchterlony法によって調査した。その結果, キバネフンバエ雌雄成虫と, ヒメフンバエ雌成虫では, ノサシバエを除く4種に対する捕食の可能性があり, ヒメフンバエ雄成虫では, イエバエとノイエバエに対する捕食の可能性がそれぞれ確認されたが, ニセキバネフンバエでは, 雌雄成虫ともこれらのイエバエ科のハエに対しては, 捕食の可能性の確認はできなかった。さらに, 季節ごとに捕食する餌昆虫の種類の違いを調べたが, データが少なく明確な結果は得られなかった。

収録刊行物

  • 衛生動物

    衛生動物 36 (3), 245-249, 1985

    日本衛生動物学会

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