ポルフィリン誘導体系制癌剤の細網内皮系機能に及ぼす影響に関する研究

書誌事項

タイトル別名
  • Studies on the Effects of Some Carcinostatic Porphyrin Compounds on the Reticuloendothelial System Functions in Animals
  • ポルフィリン ユウドウ タイケイ セイガンザイ ノ サイモウ ナイヒケイ キノウ ニ オヨボス エイキョウ ニ カンスル ケンキュウ

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説明

COPP, MHを0.5, 1.0mg/kg/日宛ラツトに連日投与してトリパン青色素斑消退試験, 脾重量比, 肝・脾・淋巴節の組織学的検索を行い, 又同量のCOPP, MHを家兎に投与して198Auコロイドの血中クリアランス, 肝・脾へのとりこみを検索した結果, 短期投与(5日間)では両薬剤とも細網内皮系機能亢進を示し, 長期投与(10~30日間)ではCOPPは機能亢進を, MHは機能低下を示した. 一方, COPPは脾を腫大せしめ, MHは萎縮せしめる. そして組織学的所見では両薬剤とも細網内皮系細胞を賦活化せしめる事を認めた. この事は担癌宿主のいわゆる抗癌力を増強せしめて臨床的に制癌作用をより一層効果的ならしめることが期待出来るものと思われる.

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