子宮頸癌根治手術後の腟壁断端における癌の再発防止方法に関する研究

書誌事項

タイトル別名
  • Studies on Preventive Measure of Cancer of Recurrence of the Vaginal Wall after the Okabayashi's Systematic Panhysterectomy for the Cancer of the Cervix
  • シキュウケイガン コンチ シュジュツゴ ノ チツヘキダンタン ニ オケル ガン ノ サイハツ ボウシ ホウホウ ニ カンスル ケンキュウ

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説明

我教室にて子宮頸癌根治手術を受けた症例の摘出標本を検討した所, 摘出標本の腟壁に肉眼的な癌性変化を認めずとも組織学的な浸潤を認める事がある事を見出し, 手術時に腟顕微鏡を用いその浸潤が摘出腟壁の断端にまで及んでいるか否かを検討し, もし及んでいれば再切除を行うなどすれば残存腟壁断端における癌の再発を或る程度防止し得るものと考えた. かゝる処置を講じた症例群と講じなかつた症例群とをその臨床進行期別に分けて癌の局所再発を検討した所, I期癌の腟顕微鏡診施行群からは腟壁断端の癌再発はみられず, II期癌ては5%の危険率で施行群が有意の差をもつて局所再発が少なかつた. III期癌では両群の間に有意の差はなかつた. 生命表の方法による3年生存率についてはどの進行期にても腟顕微鏡診で検討した群が, 非施行群よりもやゝ良好なる生存率を示した.

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