産科学領域におけるビタミンB<sub>1</sub>

  • 永田 治義
    大阪市立大学大学院医学研究科産婦人科学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • Studies on the Recornmended Allowance of Vitamin B<sub>1</sub>in Obstetrics
  • サンカガク リョウイキ ニ オケル ビタミン B1 トクニ ソノ キジュン ショヨウリョウ ニ カンスル モンダイ
  • ―特にその基準所要量に関する問題―

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説明

妊産褥婦の栄養問題のうち, 著者はとくにビタミンB1について摂取状態調査と血中濃度の測定を行い, 併せて動物実験により妊娠分娩に伴うビタミンB1の生体中の推移の一環についても研究し若干の知見を得た.<br>1)アンケートにより妊婦が一日の食餌中から摂取するビタミンB1の概量を算出したがその結果, 全妊婦のうち基準量を越える量を摂取しているものは19%にすぎなかつた. 同時にビタミンB1欠乏症状の出現頻度についても調査したが夏期でもあつたので有症状者が多かつた.<br>2)正常妊産褥婦を対照にチオクロム蛍光法により全血中の総ビタミンB1量を測定しその推移を調べたが, 一般に低値であつた.<br>3)雌ラツトを用いて若干臓器のビタミンB1含有量について分娩前後における消長を調べた.

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