チカイエカ Culex pipiens molestus 幼虫の殺虫剤抵抗性の発達と消失

書誌事項

タイトル別名
  • Development and decrease of insecticide-resistance in Culex pipiens molestus larvae
  • チカイエカ Culex pipiens molestus ヨウチュウ ノ サッチュウザイ テイコウセイ ノ ハッタツ ト ショウシツ

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説明

東京都江東区猿江貯木場で, 1962年〓, 採集したチカイエカの深川系幼虫の殺虫剤抵抗性の発達, 消失について検討した.p, p'-DDTに対しては採集時, 17.87ppmという(LC)_<50>値を示していたが, 20世代, 薬剤と接触させずに累代飼育しても, 顕著な抵抗性低下は認められなかつた.またその後, p, p'-DDTで淘汰を続けると, 100ppmのp, p'-DDTで8〜10%の致死率しか示さないほどの高い抵抗性が発達した.Dieldrinで淘汰中のものは採集当時と大差のない10ppm近い(LC)_<50>値を保持している.Diazinonで10代淘汰したコロニーは通常のアカイエカ群幼虫に比べて数倍強い0.2857ppmという(LC)_<50>値を示した.

収録刊行物

  • 衛生動物

    衛生動物 16 (1), 96-98, 1965

    日本衛生動物学会

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