藤森式造腟術を施行した腟欠損症症例に関する臨床的観察

書誌事項

タイトル別名
  • Clinical Observations on the Cases of Vaginal Absence, operated by Fujimori Construction of the Vagina
  • フジモリシキゾウチツジュツ オ シコウ シタ チツケッソンショウ ショウレイ ニ カンスル リンショウテキ カンサツ

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説明

腟欠損症々例について造腟術を施行すると共に臨床的に又心理的に種々観察を行つた.<br>本症の患者は外見上腟の欠損以外に何等異常なく, 一方性染色質, 尿中ホルモンに於いても異常は認められなかつたが, 子宮及び卵管の発育は不良にして, 又尿路系に於いても12.5%に異常が認められた.<br>又心理的には抑うつ, 不安傾向が強く, 性的コムプレツクスとでも言うべきものがかなり強く認められるが, 術後にはこれらが殆んど解消されている. 一方形成された腟は粘膜様で, 一般に極度の狭窄は認められなかつた. 従つて造腟術を行うことにより身体的欠陥が除かれるばかりか精神的苦痛もかなり解消されるものと思われる.

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