スギ花粉症患者の初期治療における第2世代抗ヒスタミン薬の有効性と併用薬剤使用量に及ぼす影響

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スギ花粉症患者の初期治療において臨床効果が高いことを特長とするオロパタジンを用いて花粉大量飛散時期の症状抑制および併用薬剤減量に及ぼす効果について, 眠気が少ないことを特長とするフェキソフェナジン, エピナスチンを対照薬として比較検討を行った。その結果オロパタジン投与群ではフェキソフェナジン・エピナスチン投与群と比較し, 飛散最盛期の鼻汁, 鼻閉, 日常生活の支障が有意 (P<0.05, Mann-Whitney U検定) に低下した。また, 治療に要した薬剤費が有意 (P<0ゆ5, Mann-Whit-ney U検定) に低下し, d-マレイン酸クロルフェニラミン, ベタメタゾン合剤 (セレスタミンR) の使用量は約2割となった。<BR>このことから, 臨床効果が高い第2世代抗ヒスタミン薬による初期治療は飛散最盛期の鼻症状をより強く抑制し, 併用薬剤の使用量を減少させ, 薬剤費を低下させる可能性が示唆された。

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