ニンジンの生理障害,"ミミズバレ症"の解剖学的観察
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- 加納 恭卓
- 石川県農業短期大学園芸学研究室
書誌事項
- タイトル別名
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- An Anatomical Observation of "Mimizubare-sho", a Physiological Disorder in Carrot Root
- ニンジンの生理障害,"ミミズバレ症"の解剖学的観察〔英文〕
- ニンジン ノ セイリ ショウガイ ミミズバレショウ ノ カイボウガクテキ カン
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抄録
石川県内の夏まきニンジンで,最近根部の表皮組織の下層が白く帯状に光る,"ミミズバレ症"とよばれる生理障害が多発し問題となっている。ここでは,"ミミズバレ症"の症状について報告する。1."ミミズバレ症"の発生していない正常根の収穫時の横断面では外側1〜2cmは深紅色であったが,"ミミズバレ症"の発生した異常根では横断面全面が白く光ってみえた。2.収穫後14日目では,正常根は収穫時のものと変らなかったが,異常根では根の表面に数ヶ所縦にくぼみが発生し,その横断面にはレンコンのように数個の空洞が発生していた。3.組織学的にみると,正常根では師部柔組織の細胞は相互に緊密に接合していたが,異常根では師部柔組織中に多数の間隙が認められた。4.比重は正常根の方が異常根より大きく,その差は師部柔組織で著しく,木部柔組織ではほぼ同じであった。5.乾物率は,師部柔組織では正常根より異常根で大きく,木部柔組織ではほぼ同じであった。以上より,いわゆる"ミミズバレ症"の発生したニンジンの根では,師部柔組織に多数の空気を含むと思われる間隙が生じるため,この部分が白く帯状に光るものと考えられる。
収録刊行物
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- 石川県農業短期大学研究報告
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石川県農業短期大学研究報告 16 (0), 11-15, 1986
石川県公立大学法人 石川県立大学
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204960977280
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- NII論文ID
- 110000044714
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- NII書誌ID
- AN00014261
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- ISSN
- 24336491
- 03899977
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- NDL書誌ID
- 3122182
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- 本文言語コード
- en
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可