<原著論文>石川県の名水の水質調査

  • 田知本 正夫
    石川県農業短期大学附属農業資源研究所・微生物資源研究室

書誌事項

タイトル別名
  • <Original Report>Study on the Quality of Natural Spring Water in Ishikawa Prefecture
  • 石川県の名水の水質調査
  • イシカワケン ノ メイスイ ノ スイシツ チョウサ

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説明

石川県の「名水」6点(環境庁選定の名水百選の3点を合む)について理化学的,微生物学的性質を調べ,飲料水としての適性を明らかにした。県内「名水」の多くは飲料水としての基準値をクリアーしていたが,一部にCODの高い水や一般細菌数の多い水があり,煮沸の必要性が示唆された。環境汚染の指標となる硝酸濃度や重金属濃度はいずれも問題ないと考えられる。辰口町観音山の水は電気伝導度,硬度共に非常に低く,著しい軟水であった。名水ブームに伴って多くの人が「名水」を日常的に飲用していると考えられるが,「名水」は管理体制が曖昧な場合があり,水質チェック体制の整備が必要であろう。

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