生物担体としてPVAゲルを活用した固定化anammox汚泥による窒素除去

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  • Nitrogen Removal by Immobilized Anammox Sludge using PVA Gel as Biocarrier
  • Nitrogen removal by immobilized anammox sludge using PVA gel as biocarrer

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抄録

バイオマス担体の活用は、成長速度の遅いanammox汚泥の培養に適している。この研究において、anammox汚泥の担体にはPVAゲルを使用し、それを流動床リアクタ(FBR)に適用した。循環ポンプを使って流速6-7l/minに設定し流動状態を保った。流入水のNH4-NとNO2-Nの濃度を段階的に300mgN/lに高めていった。Phase 1では、HRTは16~9時間で、NH4-NとNO2-Nの除去率はそれぞれ81%、92%だった。Phase 2では、HRTは9~4時間で、NH4-NとNO2-Nの除去率はそれぞれ77%、89%だった。Phase 1では、NH4-N除去速度とT-N除去速度はそれぞれ、0.71 kg N/m3/d、1.35 kg N/m3/dに上昇した。Phase 2では、最大NH4-N除去速度、最大T-N除去速度は、それぞれ、1.5 kg N/m3/d、3.0 kg N/m3/dまで急速に高まった。Phase 1、Phase 2における、NH4-N除去に対する、T-N除去率、NO2-N除去率、NO3-N生成量の比率はそれぞれ1.91:1.12:0.22、1.96:1.18:0.21だった。PVAゲルビーズの色は白から赤褐色に変化し、anammox汚泥がPVAゲルビーズ上に付着生育したことが明らかになった。DGGE法による菌相解析の結果、PVAゲルビーズ上に付着生育した生物膜からKSU-1とKU-2の2種類のanammox菌が検出され、FBRプロセスではKSU-1が優占であることが分かった。

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