道路流出水中のペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)の吸着に及ぼす共存陰イオンの影響評価

書誌事項

タイトル別名
  • Effects of Coexisting Anions on Adsorption of Perfluorooctane Sulfonates in Road Runoff
  • ドウロ リュウシュツ スイチュウ ノ ペルフルオロオクタンスルホンサン(PFOS)ノ キュウチャク ニ オヨボス キョウゾン インイオン ノ エイキョウ ヒョウカ

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説明

道路流出水中の存在濃度であるng/lオーダーにおけるPFOSの吸着による除去において、異なる濃度オーダーで道路流出水中に共存する陰イオンが及ぼす影響について検討を行った。PFOSが陰イオン系界面活性剤である事から、陰イオン交換による除去が期待されたが、陰イオン交換性資材によるPFOSの除去率は活性炭による除去率よりも低く、PFOSの陰イオン交換による除去が難しい事が示された。活性炭によるPFOSの除去は、PFOSが単独で存在する場合だけでなく、道路流出水中の共存陰イオンが存在する条件下においても有効であった。さらにNO3およびCr2O72-の吸着は他の陰イオンとの競合により除去性能が低下したのに対し、その存在濃度がNO3、PO43-およびCr2O72-と比較して10-104オーダー低いPFOSの吸着による除去は、共存陰イオンの影響を受けなかった。活性炭による除去率が高い事およびPFOSの吸着が共存陰イオンの影響を受けない事から、ng/lオーダーという極低濃度で存在する道路流出水中のPFOSの除去において、PFOSの疎水性が強く影響する事が示された。

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参考文献 (37)*注記

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