花粉症の研究 : I.ブタクサ及びカモガヤについて

  • 杉田 和春
    東京大学物療内科教室:国立相模原病院アレルギー・センター
  • 降矢 和夫
    東京大学物療内科教室:国立相模原病院アレルギー・センター

書誌事項

タイトル別名
  • Studies on Pollinosis : I. Short Ragweed and Orchard Grass
  • 花粉症の研究-1-
  • カフンショウ ノ ケンキュウ 1

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説明

国立相模原病院において, 空中の花粉を調べたところ, 花粉数は春・秋に多く夏には少なく, 冬にはほとんど0である.それでこの中で, 開花期が8月-9月であるブタクサと, 5月-6月であるカモガヤとについて, 次のことを確かめた.(1)これらの花粉を, それぞれの開花期にアレルギー性疾患患者に吸入させたところ, ブタクサは22名中11名に, カモガヤは18名中2名に, アレルギー症状即ち花粉症が起こった.対照と同程度の軽い症状を示した患者は陽性者から除いてある.(2)これらの花粉エキスによる皮内反応が陽性である気管支喘息患者の発作は, それぞれの開花期以後に増加している.(3)これらの花粉の吸入によるアレルギー症状の強さは, それぞれの皮内反応の強さと大体平行する.

収録刊行物

  • アレルギー

    アレルギー 13 (1-2), 19-23,75, 1964

    一般社団法人 日本アレルギー学会

被引用文献 (6)*注記

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