先天感作に関する研究 : 第2報.母乳栄養新生児湿疹の発生における食餌アレルギー, ことに先天性因子の関与

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タイトル別名
  • Studies on Congenital Sensitization (2)
  • 先天感作に関する研究-2,3-
  • センテン カンサ ニ カンスル ケンキュウ 2 , 3

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抄録

新生児期に湿疹を発症した母乳栄養児15例について, 鶏卵, 牛乳, 大豆などの特定の食餌の母親への除去および投与による, 間接除去試験および, 間接投与試験ならびに児への直接除去および直接投与による, 直接除去試験および直接投与試験を行なって, 湿疹の発症における食餌アレルギーの関与を証明した.一方, 発症食餌抗原に対する, 母親の羊水中のBDB赤血球凝集価が高値を示す場合が多かったこと, 数ヵ月ないし半年にわたる抗原除去にもかゝわらず, 離乳期における直接投与試験によって, アレルギー症状の惹起されたことから, 発症における先天性因子の役割の大きいことを推定した.

収録刊行物

  • アレルギー

    アレルギー 20 (2), 111-127,147, 1971

    一般社団法人 日本アレルギー学会

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