筋小包帯-横管系膜感作による実験的Myopathyの研究

書誌事項

タイトル別名
  • Studies on Experimental Myopathy Followed by Immunization with the Membranes of Sarcoplasmic Reticulum or T-System
  • 筋小胞体-横管系膜感作による実験的Myopathyの研究
  • キン ショウホウタイ オウカンケイ マク カンサ ニヨル ジッケンテキ Myo

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説明

ラットにより分離したT-system膜およびSR膜分画をFCAを用いないで, あるいはFCAとともにマウスに免疫し, 実験的myopathy発症の可能性に関して検討した.臨床的に筋脱力をみとめることはできなかったが, 組織学的には中等度の筋炎の所見をみとめることができた.組織化学的にはI型およびII型筋線維ともに萎縮をみとめるが, 前者の方により高度の萎縮がみとめられた.間接蛍光抗体法では筋鞘膜に反応する抗体が, micro-Ouchterlony法ではSDSにて可溶化したT-system膜およびSR膜にたいし沈降線を証明しえた.筋電図ではT-system膜およびSR膜分画感作群ともにmyogenic patternをみとめ, SR膜感作群ではsupramaximal tetanic stimulationでwaningを認めた.各感作群の胸腺組織には, 胸腺炎の所見は乏しく, リンパ濾胞は見いだしえなかった.

収録刊行物

  • アレルギー

    アレルギー 24 (5), 425-432,459, 1975

    一般社団法人 日本アレルギー学会

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