気管支喘息の温水プール水泳訓練療法 : ステロイド依存性重症難治性喘息を中心に

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タイトル別名
  • SWIMMING TRAINING IN A HOT SPRING POOL AS THERAPY FOR STEROID-DEPENDENT ASTHMA

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説明

ステロイド依存性重症難治性喘息を中心に温泉プール水泳訓練療法を試み, その臨床効果について若干の検討を加えた.1.水泳訓練前後の換気機能検査では, FVC, FEV_<1.0>, MMF, PEFR, V_<50>, V_<25>いずれも高度の変化はみられず, 温泉プール水泳訓練療法により気管支攣縮はほとんど誘発されないことが明らかにされた.2.3ヶ月間の水泳訓練により, ほとんどの症例でステロイド薬の減量にもかかわらず換気機能の改善傾向がみられた.訓練3ヶ月後の各換気parameterの増加率は, FVCで100.5%, FEV_<1.0>で110%, PEFRで124.8%, MMFで123.2%, V_<50>で126.9%, V_<25>で130.6%であった.3.気管支喘息の分類別臨床効果の検討では, 細気管支閉塞型, 気管支攣縮+過分泌型においてその有効率が高く, むしろ気管支攣縮型ではその有効率はやや低い傾向が示された.

収録刊行物

  • アレルギー

    アレルギー 33 (7), 389-395, 1984

    一般社団法人 日本アレルギー学会

被引用文献 (17)*注記

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