Toluene 2,4-Diisocyanateを用いた遅発型喘息および二相性喘息モデルの作成とその特徴

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • TOLUENE 2,4-DIISOCYNATE INDUCED LATE ASTHMATIC RESPONSE AND DUAL ASTHMATIC RESPONSE IN GUINEA PIGS

この論文をさがす

抄録

職業性喘息の起因物質であるtoluene 2,4-diisocyanate (TDI) を用いるモルモット喘息モデルにおいて, TDI処置による惹起回数を変動することによって, LARのみあるいはDARを発現するモデルを作成することが可能なことを見いだした。免疫学的には, LAR発現動物にはIgG1の, またDAR発現動物にはIgEおよびIgG1の関与が示唆された。また, 組織学的には気管支粘膜上皮内に好酸球浸潤および杯細胞の増生, あるいは肥満細胞の脱顆粒像が観察された。このモデルにみられたIARやLARは, デキサメサゾンの投与により抑制された。また, 喘息モデル作成のために行うTDI処置は, モルモットの血中コルチコステロイドレベルや肝の薬物代謝能に対して, ほとんど影響を及ぼさないことが明らかとなった。

収録刊行物

  • アレルギー

    アレルギー 42 (3-1), 177-185, 1993

    一般社団法人 日本アレルギー学会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ