書誌事項
- タイトル別名
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- COMPARISON OF CRH TEST AND ACTH TEST IN PATIENTS WITH BRONCHIAL ASTHMA
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説明
気管支喘息(喘息)の治療において,副腎皮質ステロイドは最も有効な薬剤と評価されているが,その全身性投与は副腎皮質機能の抑制を引起こす.迅速ACTH負荷試験は,喘息患者の視床下部下垂体副腎皮質系(HPA系)の評価方法として従来用いられてきた.最近,ヒトcorticotropin-releasing hormone (CRH)が化学的に合成された.CRHの臨床的有用性を評価する目的で,今回我々は,17人の喘息患者(3名は同時に5〜10mg/day)を対象にACTH負荷試験とCRH負荷試験を比較した.両方の検査は,fluticasone propionate (FP)エアロゾル(800μg/day)吸入治療後,6カ月後に2週間の期間をあけて行われた.両方の検査の結果で有意差は認められなかった.そこで,対象者をCRH負荷後の血漿ACTH値の増加の程度でhigh responder群とlow responder群に分類したところ,low responder群ではCRH負荷試験時とACTH負荷試験時の最大血漿コルチゾール濃度に有意差を認めた.このように,ある患者群では,CRH負荷試験はACTH負荷試験と比較してより正確なHPA系の機能を評価しうることが示唆された.
収録刊行物
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- アレルギー
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アレルギー 48 (6), 632-638, 1999
一般社団法人 日本アレルギー学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204980638464
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- NII論文ID
- 110002406914
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- NII書誌ID
- AN00012583
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- ISSN
- 13477935
- 00214884
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可