書誌事項
- タイトル別名
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- ARE OTOLARYNGOLOGISTS SPECIALIST FOR POLLlNOSIS?
- ジビ インコウカイ ワ カフンショウ ノ センモンイ カ
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抄録
ENT(耳鼻科医)は花粉症の専門と認められている. しかし患者の受療行動からみるとそれは正しいか. 2003年受診歴のあるスギ花粉症患者214人を疾病調査会社登録リストの603人から無作為に抽出し, 2004年スギ花粉飛散終期にその受療行動を郵送法でアンケート調査した. 回答率は65.3%であった. 患者の90%は診療所を受診していた. 医師の選択は専門性より, 受診の利便性, 過去の受診歴によっていた. 癌のような重病ではないためである. 受診はENT43.9%, GP(一般医)31.1%であった. ENTでは経口薬2剤, 鼻噴霧薬, 経口薬と噴霧薬の併用, GPでは経口薬1剤の治療が多かった. 患者満足度, 満足度関連質問(好感度, 次年の再訪希望, 他人への紹介)ではENT, GPとも類似の回答を得た. 患者満足度に関連する重要な因子は症状の改善と共に, 医師の応対, 医師患者コムニケーションであった. 結論として, 患者の受療行動は専門性より快適性, 利便性を重視している. ENTが専門医としての地位を維持しようと欲するなら, 患者医師関係を良好にし, 花粉症を治癒させるENT独自の治療法の開発に努めるべきである.
収録刊行物
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- アレルギー
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アレルギー 53 (11), 1144-1151, 2004
一般社団法人 日本アレルギー学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204985421440
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- NII論文ID
- 110002435045
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- NII書誌ID
- AN00012583
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- ISSN
- 13477935
- 00214884
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- NDL書誌ID
- 026062956
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可