DRUG ALLERGY
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- Yamaguchi Masao
- Department of Allergy and Rheumatology, University of Tokyo Graduate School of Medicine
Bibliographic Information
- Other Title
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- 薬剤アレルギー
- ヤクザイ アレルギー
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Description
どのような薬剤でも, 人体にとって異物である限りアレルギー反応を惹起するリスクから免れることはできない. 薬剤アレルギーの知識はアレルギー専門医はもとより, 他分野の医師にも有用なものといえる. 本稿では, 薬剤アレルギーの病態と診断, 予防, 治療に関して概説する. 1. 概念と定義 適切に選択された医薬品の適正量が適切な方法で投与されたにもかかわらずまれに発生する有害な薬物反応をadverse drug reactions(ADRs)と呼ぶ. この中には, 薬剤本来の薬理作用から予測される反応と, 予測できない反応が存在する. 後者のうちで, 免疫, アレルギー反応を主な機序として発生するADRをアレルギー性薬物反応(allergic reactions to drugs)と呼ぶ. 薬剤アレルギー(drug allergy)とは, アレルギー性薬物反応の中に含まれる反応であり, 「薬剤の投与を受けた生体で発生する, 薬剤またはその代謝産物を抗原として, それに対応する抗体或いは感作リンパ球との間で発現した免疫反応」と定義される. 2. 頻度 殆どの薬剤で, アレルギー性薬物反応が発生する率は1〜3%といわれる. ADR全体のうちアレルギー性薬物反応が占める割合は, 6〜10%程度と考えられる.
Journal
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- Japanese Journal of Allergology
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Japanese Journal of Allergology 54 (6), 536-540, 2005
Japanese Society of Allergology
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Keywords
Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204986920064
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- NII Article ID
- 50003975555
- 110002964102
- 40006910439
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- NII Book ID
- AN00012583
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- ISSN
- 13417584
- 13477935
- 00214884
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
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- Disallowed