女子大学生におけるボディーイメージと口臭に対する意識の関連について

  • 出分 菜々衣
    九州歯科大学保健医療フロンティア科学分野
  • 濱嵜 朋子
    九州女子大学家政学部栄養学科
  • 加藤 佳子
    神戸大学大学院人間発達環境学研究科心身発達専攻健康発達論コース
  • 粟野 秀慈
    九州歯科大学保健医療フロンティア科学分野
  • 吉田 明弘
    九州歯科大学保健医療フロンティア科学分野
  • 邵 仁浩
    九州歯科大学保健医療フロンティア科学分野
  • 安細 敏弘
    九州歯科大学保健医療フロンティア科学分野

書誌事項

タイトル別名
  • Association between Body Image and Awareness of Halitosis in Japanese Students of the Women's University
  • ジョシ ダイガクセイ ニ オケル ボディーイメージ ト コウシュウ ニ タイスル イシキ ノ カンレン ニ ツイテ

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抄録

 近年,口臭や口腔ケアに対する関心が高まっており,自分の口臭に対して不安を感じる者が増加し,日常生活に影響を及ぼすことが報告されている.これまでに実施された口臭に関する意識調査をみると,口臭に由来する心理状態や行動パターンについての報告はみられるが,心理的健康の一側面を示すとされているボディーイメージとの関連についての報告はみられない.そこで,本研究では若年層の女性のボディーイメージと口臭に対する意識との関連を明らかにすることを目的とした.<br> 某女子大学に在籍する学生134名を対象にボディーイメージと口臭に関する自記式質問紙調査を行った.ボディーイメージの評価として,やせ型から肥満型の8体型のモデル図をもとにした.<br> その結果,他人が自分の口臭を気にしていると感じたことがある者や,自分の口臭を検査したいと思う者に,理想とする体型として平均よりやせているシルエットを選択する者が有意に多いことがわかった.本研究の結果,ボディーイメージは口臭を意識する患者の心理・社会的側面ないし行動医学的側面と関連をもつ可能性を示唆している.

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参考文献 (24)*注記

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