ミュータンスレンサ球菌レベル算定用の改良選択培地の有効性評価

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タイトル別名
  • Estimation of the Improved Selective Medium for mutans Streptococci
  • ミュータンスレンサ キュウキン レベル サンテイヨウ ノ カイリョウ センタクバイチ ノ ユウコウセイ ヒョウカ

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説明

近年, ミュータンスレンサ球菌の算定・検出用に多用されているMSB培地の欠点(選択性不良)を改善した改良型MSB培地が開発された.本研究では, 改良型MSB培地の選択性の有効性を分析し, その改良MSB培地を用いて, 唾液中のStreptococcus mutans (S. mutans)およびStreptococcus sobrinus (S. sobrinus)菌数レベルとう蝕有病との関連性の検討を行い, 以下の結論を得た.1.唾液中のS. mutansおよびS. sobrinusの検出者率と平均検出菌数は, 従来型と改良型の両培地ではほとんど差が認められず, 改良培地で若干ながらともに増加した.一方, ミュータンスレンサ球菌以外のレンサ球菌(Non-MS菌)の検出者率および平均検出菌数は, ともに改良培地において有意に低い値を呈した.MSB培地と改良MSB培地における検出菌数の比較は, S. mutansおよびS. sobrinusでは正の相関が認められた.2.総レンサ球菌に占めるS. mutansの割合が低い群と高い群の間の平均DMFTに有意な差が認められた.また, S. sobrinusの非検出者群と検出者群の平均DMFTにおいても, 両群間の値に有意な差が認められた.

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参考文献 (19)*注記

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