書誌事項
- タイトル別名
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- Volatile Sulfur Compounds Reduced <i>in vivo</i> after Chewing Gum Containing <i>Myrsine seguinii</i> Extract –A Double Blind Crossover Test: A Pilot Study
- ダブルブラインドクロスオーバー シケン ニ ヨル タイミンタチバナ チュウシュツブツ ハイゴウ チューインガム セッシュ ゴ ノ コウシュウ カイゼン コウカ : パイロット シケン
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抄録
<p> タイミンタチバナ抽出物は口臭原因物質である揮発性硫黄化合物(VSC)の発生をインビトロで抑制することが明らかにされている.本研究はタイミンタチバナ抽出物配合ガムの単回摂取によるVSC の低減効果と有効な配合量を明らかにするために,19名の健常人を被験者としてダブルブラインドクロスオーバー試験を実施した.ガム摂取前,5分間のガム咀嚼直後,1,2時間後の口気中VSC濃度をガスクロマトグラフィーで測定した.試験ガムはタイミンタチバナ抽出物をガム1 粒あたり10.0, 5.0または2.5 mg 配合し,被験者は一回に試験ガムまたは対照ガム各2粒を摂取した.ウォッシュアウト期間は1週間とした.評価の結果,高用量群(20.0 mg/2粒)においてTotal VSC,硫化水素(H2S),メチルメルカプタン(CH3SH)について,摂取1時間後に摂取前に対して有意な減少が認められた.中用量群(10.0 mg/2粒)では,CH3SHで摂取1時間後に摂取前に対して減少傾向を示し,低用量群(5.0 mg/2粒)では摂取1時間後にCH3SHの有意な減少が認められた.対照群においては,摂取前に対して有意な変化は認められなかった.以上のことより,タイミンタチバナ抽出物配合ガムの単回摂取により,一時的にVSCが減少することが確認された.VSCを効果的に抑制するためには,ガムに20.0 mg以上の抽出物を配合する必要があると考えられた.</p>
収録刊行物
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- 口腔衛生学会雑誌
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口腔衛生学会雑誌 67 (2), 77-83, 2017
一般社団法人 口腔衛生学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205003933312
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- NII論文ID
- 130005697005
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- NII書誌ID
- AN00081407
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- ISSN
- 21897379
- 00232831
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- NDL書誌ID
- 028193057
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可