嗅覚研究・臨床の進歩―匂い感知における嗅粘液の重要性と脳への信号伝達―

書誌事項

タイトル別名
  • 第108回日本耳鼻咽喉科学会総会シンポジウム 嗅覚研究・臨床の進歩--匂い感知における嗅粘液の重要性と脳への信号伝達
  • ダイ108カイ ニホン ジビ インコウカ ガッカイ ソウカイ シンポジウム キュウカク ケンキュウ リンショウ ノ シンポ ニオイ カンチ ニ オケル キュウネンエキ ノ ジュウヨウセイ ト ノウ エノ シンゴウ デンタツ
  • —匂い感知における嗅粘液の重要性と脳への信号伝達—

この論文をさがす

抄録

生物が匂いを感知するメカニズムは, 嗅覚受容体の発見以来, 嗅神経細胞レベル, 嗅球レベル, 高次脳レベルでの解析が進み, ほぼ全貌が明らかになってきたと考えられている. しかし, 一方で, pptレベルでの匂いの感度と嗅覚受容体の閾値には矛盾があるなどの問題も残されている. また, 基礎学術知見は蓄積されてきている一方で, 産業界や臨床医学現場に役立つ応用科学面の嗅覚研究は若干注目度が低い. 本稿では, 嗅覚受容体遺伝子発見以来の歴史をふまえて, 筆者らの最近の研究から, 特に匂いの閾値の問題と嗅粘液の重要性についての知見を紹介したい.

収録刊行物

参考文献 (36)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ