The Impact of Naturopathic Activities on Constipation and Health Promotion of High School Girls in Korea

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抄録

目的:本研究の目的は,韓国の女子高校生の便秘と健康への影響要因と,7日間の自然治癒活動が便秘と健康に及ぼす影響を調査分析することである.<br>方法:非対照介入試験である本研究では,韓国・富川市の公立高校1年生の女子高生138人を対象者に自己報告調査に基づき,便秘と健康への危険要因を分析した.また7日間の自然治癒活動後にも同じ調査を行い,便秘指標と健康指標から便秘と健康への効果を分析した.一連の統計処理にはANCOVAと重回帰分析を用いた.<br>結果:生活習慣とストレスは,便秘と健康に統計学的に有意な影響を及ぼした.便秘への危険要因は,1日当たりの水分摂取(p=0.010),好きな食べ物(p=0.011),1日当たりの運動(p=0.008),学校でのストレス(p=0.011)であった.健康への危険要因は,1週間当たりの間食の頻度(p=0.005),1日当たりの水分摂取量(p=0.017),1日当たりの運動(p=0.021),学校でのストレス(p=0.001),家でのストレス(p=0.001)であった. 理にはANCOVAと重回帰分析を用いた.<br>7日間の自然治癒活動により便秘評価尺度が有意に減少し(p=0.012),その主な效果要因は1日当たりの水分摂取量であった(p=0.034).また,この活動は健康指標を有意に増加させたが(p=0.016),その主な效果要因は生活習慣ではなく,ストレスであると考えられた.一方,1週間当たりの排便回数や便秘の自己認識に有意な変動はみられなかった.<br>結論:以上の結果により,便秘と健康が生活習慣やストレスによって統計学的に有意に影響を受けており,また7日間の自然治癒活動は便秘評価尺度の減少により便秘に直接もたらすものであり,ストレスの減少を通して健康にも間接的に影響をもたらした可能性があると提唱するものである.したがって,便秘改善と健康増進に対して自然治癒活動が適用できる可能性を示唆している.

収録刊行物

  • 民族衛生

    民族衛生 82 (3), 126-140, 2016

    日本民族衛生学会

参考文献 (9)*注記

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