実用コミュニケーション能力検査 (CADL) 簡易版を用いた補聴器装用効果の検討

  • 長安 吏江
    岡山大学大学院医歯薬学総合研究科耳鼻咽喉・頭頸部外科
  • 前田 幸英
    岡山大学大学院医歯薬学総合研究科耳鼻咽喉・頭頸部外科
  • 菅谷 明子
    岡山大学大学院医歯薬学総合研究科耳鼻咽喉・頭頸部外科
  • 片岡 祐子
    岡山大学大学院医歯薬学総合研究科耳鼻咽喉・頭頸部外科
  • 福島 邦博
    岡山大学大学院医歯薬学総合研究科耳鼻咽喉・頭頸部外科
  • 西﨑 和則
    岡山大学大学院医歯薬学総合研究科耳鼻咽喉・頭頸部外科

書誌事項

タイトル別名
  • Assessment of Hearing Aid Outcome Using CADL
  • ジツヨウ コミュニケーション ノウリョク ケンサ(CADL)カンイバン オ モチイタ ホチョウキ ソウヨウ コウカ ノ ケントウ

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説明

成人の聴覚障害者の補聴器装用効果の指標としては, 日本聴覚医学会の補聴器適合指針をはじめ, 各種質問紙調査が用いられている. しかし, 聴覚障害に伴うコミュニケーション障害を評価するための指標は定まっていない.<br> われわれは, 実用コミュニケーション能力検査 (Communication ADL Test: CADL) から音声に関する項目を抜粋し, 音声ファイルを作成, このCADL簡易版を用いて, 当科補聴器外来にて補聴器装用を介入とした前後比較試験を行ったところ, 各15の質問項目および総得点で装用後有意な得点の改善がみられた. また, 装用後の総得点は補聴器装用耳の語音明瞭度と良好な相関を認め, 本検査がコミュニケーション障害のアウトカム指標に応用できる可能性が示唆された.

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参考文献 (4)*注記

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