• 児玉 悟
    大分大学医学部耳鼻咽喉科頭頸部外科

書誌事項

タイトル別名
  • 第116回日本耳鼻咽喉科学会総会モーニングセミナー 鼻中隔矯正術と外鼻形成術 : 鼻閉に対するSeptorhinoplasty
  • ダイ116カイ ニホン ジビ インコウ カガクカイ ソウカイ モーニングセミナー ハナ チュウカクキョウセイジュツ ト ソト ビ ケイセイジュツ : ビヘイ ニ タイスル Septorhinoplasty
  • ―鼻閉に対する Septorhinoplasty―

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説明

鼻閉の改善は鼻科手術の重要なアウトカムであり, 鼻閉の改善のためには, その原因や病態を的確に捉え, 鼻腔形態の矯正を行うことが重要である. 鼻中隔弯曲症は鼻閉を来す代表的な疾患であり, 鼻中隔矯正術は耳鼻咽喉科医にとってはごく一般的な手術である. しかし前弯が顕著な症例や外鼻変形を伴っている症例では, 通常の鼻内法による鼻中隔矯正術では,弯曲の矯正が困難なことが多く, 満足する結果が得られないこともある. このような鼻中隔弯曲症に対しては, 外鼻と鼻中隔を立体的な一つの構造物と考え, 矯正を行う septorhinoplasty (鼻中隔外鼻形成術) が有効である. 外鼻手術はいまだにわが国の鼻科臨床においてはマイナーな分野であり, 外鼻への手術操作に対しては, 耳鼻咽喉科医自身も抵抗を感じるものも少なくないのが現状であるが, 正確な鼻内所見の把握と鼻閉の評価ができるのは, おそらく耳鼻咽喉科医のみである. 患者の QOL 向上のためにも鼻閉改善のための外鼻手術においては鼻閉治療の中心であるべき耳鼻咽喉科医が積極的に関与すべきであると思われる.

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