高齢頭頸部癌患者の診療に関するアンケート調査

  • 横島 一彦
    日本医科大学付属病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科
  • 中溝 宗永
    日本医科大学付属病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科

書誌事項

タイトル別名
  • Survey on the Choice of the Treatment in Elderly Patients with Head and Neck Cancer
  • 高齢頭頸部癌患者の診療に関するアンケート調査 : 頭頸部がん専門医の意識
  • コウレイトウ ケイブガン カンジャ ノ シンリョウ ニ カンスル アンケート チョウサ : アタマ ケイブ ガン センモンイ ノ イシキ
  • ―頭頸部がん専門医の意識―

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抄録

本邦の高齢化の急速な進行に伴い, 高齢頭頸部癌患者も増加しており, 対応策を考えることが急務である. 頭頸部癌診療に当たっている医師の意識を明らかにするためにアンケート調査を行った.<br> 122名 (54.2%) の頭頸部がん専門医から有効回答を得た. 高齢者は非高齢者に比べ, 不顕性のものも含め, 併存疾患や臓器機能障害が明らかに多いこと, 特に認知機能の低下による病識の欠如や闘病意欲の低下が診療の妨げになり, 画一的な診療が不可能であることが意識されていた. “暦年齢でなく, 個々の状況により治療方針を決める”考え方が一般的だが, 判断基準が曖昧で, 医師の印象で方針決定がなされる危険性が指摘された.

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