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- 国武 博道
- 久留米大学医学部耳鼻咽喉科学教室
書誌事項
- タイトル別名
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- ソト コウトウキン ノ キノウ ニ カンスル キンデンズガクテキ ケンキュウ
- [Electromyographic study on the function of the extrinsic laryngeal muscles].
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説明
(目的): 従来, 内喉頭筋に関しては呼吸, 嚥下, 発声等についての作動様式が詳細に検討されているが, 外喉頭筋に関しては呼吸, 嚥下, 発声等における一連の詳細な研究はごく少なく, また, 数多くの筋について行った研究は少ない. よって種々の動作および種々の発声 (歌唱) について筋電図学的に研究を行った.<BR>(研究方法): 双極有鈎線電極を声楽の訓練を受けたことのない正常男性6名において6つの外喉頭筋 (胸骨舌骨筋, 胸骨甲状筋, 甲状舌骨筋, 甲状咽頭筋, 輪状咽頭筋, 顎二腹筋前腹) に経皮的に挿入し, 筋放電を3チャンネル・データー・レコーダーおよびテープレコーダーにて磁気テープに記録し, ビジグラフにて描画し, 分析検討した.<BR>(結果): 外喉頭筋への電極挿入を確実に行う方法および確認法が得られた. また次の如き結論を得た.<BR>1. 開口, アクビでは胸骨舌骨筋, 胸骨甲状筋, 顎二腹筋前腹が関与し, アクビの深吸気時には甲状咽頭筋もわずかに影響を与える.<BR>2. 頸前傾には胸骨舌骨筋, 胸骨甲状筋, 甲状舌骨筋が関与する.<BR>3. 咳払いおよび咳嗽では, 咳払い音, 咳嗽音に先行して胸骨舌骨筋, 胸骨甲状筋が筋放電を呈し, 甲状咽頭筋, 輪状咽頭筋は両音と同時に筋放電を呈する.<BR>4. 嚥下においては図7の如く, 時間的に一定の関係を保って各筋が作動する. 輪状咽頭筋には常にinhibitionを認める. 胸骨舌骨筋, 胸骨甲状筋は関与する場合としない場合がある.<BR>5. 声の強さの調節に関係の深い筋は, 胸骨舌骨筋, 甲状舌骨筋, 顎二腹筋前腹である.<BR>6. 強弱両音を別々に発した場合とswelltoneではパターンが若干異なる.<BR>7. 声のピッチ調節に関係の深い筋は, 胸骨舌骨筋, 胸骨甲状筋である.<BR>8. 声区に関係の深い筋は, 胸骨舌骨筋, 甲状舌骨筋, 甲状咽頭筋, 顎二腹筋前腹である.<BR>9. 母音に関係の深い筋は, 胸骨舌骨筋, 甲状舌骨筋, 顎二腹筋前腹である.<BR>外喉頭筋の放電パターンは個人差が少なからず認められる. このことは声の音色に微妙な変化を与えていることを示唆している.
収録刊行物
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- 日本耳鼻咽喉科学会会報
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日本耳鼻咽喉科学会会報 74 (7), 1155-1188, 1971
一般社団法人 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205011252352
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- NII論文ID
- 10026279256
- 130000994999
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- NII書誌ID
- AN00191551
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- COI
- 1:STN:280:DyaE38%2FgtFGmsA%3D%3D
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- ISSN
- 18830854
- 00306622
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- NDL書誌ID
- 8384487
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- PubMed
- 5106506
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- PubMed
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可