耳小骨奇形27耳の検討―聴力改善不成功例を中心に―

  • 森岡 繁文
    京都府立医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学教室
  • 坂口 博史
    京都府立医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学教室
  • 瀧 正勝
    京都府立医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学教室
  • 兵庫 美砂子
    京都府立医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学教室
  • 鈴木 敏弘
    京都府立医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学教室
  • 久 育男
    京都府立医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学教室

書誌事項

タイトル別名
  • Congenital Ossicular Malformation: A Study of 27 Ears
  • ジショウコツ キケイ 27 ジ ノ ケントウ チョウリョク カイゼン フセイコウレイ オ チュウシン ニ

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抄録

耳小骨奇形は胎生期の耳小骨形成障害によって生じ, 時に耳介や外耳道の形態異常を伴ったさまざまな病態を示す. 近年の手術技法の進歩により, 耳小骨奇形の多くの症例では手術によって聴力の著明な改善が得られQOLの向上につながっている. しかしながら, 一部には手術による聴力改善が不可能な症例や, 術中には改善を見込むものの聴力改善に至らない, もしくは改善した後に再び悪化する症例も存在する. 今回は過去7年間に当院で手術を行った耳小骨奇形症例27耳の検査所見, 病態, および手術成績等につき検討し, 特に聴力改善不成功もしくは遅発性に悪化した症例の要因について考察する.

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参考文献 (22)*注記

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