統合失調症にみられた一過性聴覚失認の1症例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Transient Auditory Agnosia and Schizophrenia
  • 症例報告 統合失調症にみられた一過性聴覚失認の1症例
  • ショウレイ ホウコク トウゴウ シッチョウショウ ニ ミラレタ イッカセイ チョウカクシツニン ノ 1 ショウレイ

この論文をさがす

抄録

統合失調症にて通院加療中の30歳女性にみられた一過性の聴覚失認例を報告した.<br>主訴は「きこえが悪い」であったが, よく聴取すると, 「音は分かるが, 何を言っているか分からない」というものであった. 環境音とことばの判別もつかなかった. 純音聴力検査は正常であったが, 語音弁別検査は異常を示した. OAE, ABRには異常なかった. 病歴から祖父母の介護がストレスとなり, 発症したと思われた. 環境を変え, 抗不安薬の内服により, 語音弁別の異常は短期間で改善した. 本例の聴覚障害と統合失調症との関連について考察した.

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (20)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ