都市部 (東京都) の一診療所におけるスギ花粉症患者の受診動態 (第2報)<br>—千代田区における20年間 (平成2年~21年) の検討—

書誌事項

タイトル別名
  • Consultation Patterns among Japanese Cedar Pollinosis Subjects at an Urban Clinic Report 2: a 20-Year Experience (1990-2009) in Chiyoda Ward, Tokyo
  • 都市部(東京都)の一診療所におけるスギ花粉症患者の受診動態(第2報)千代田区における20年間(平成2年~21年)の検討
  • トシブ(トウキョウト)ノ イチ シンリョウジョ ニ オケル スギ カフンショウ カンジャ ノ ジュシン ドウタイ(ダイ2ホウ)チヨダク ニ オケル 20ネンカン(ヘイセイ 2ネン~21ネン)ノ ケントウ

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抄録

スギ花粉飛散シーズンのスギ花粉症患者の受診動態を明らかにするため, 平成2年から平成21年までの20年間のスギ花粉飛散期間中に東京都千代田区にある筆頭著者の私設診療所においてスギ花粉症患者の受診者数調査を行い, 花粉数との関係につき検討を行った.<br>平成2年から平成21年の20年間について, 年毎の花粉数と初診患者数の関係をみると, 一次回帰でy=0.0897x+627.47, R2=0.7851 (p<0.001) と高い相関を示した. また調査期間を1月初めからとした平成6年以降の16年間についてみると, 対数回帰でy=257.43Ln(x)-1014.8, R2=0.9542 (p<0.001) と非常に高い相関を示し, 花粉数の予測値からその年の患者数もかなり高い精度で予測できるものと考えられた.<br>再診患者数は花粉数との相関があまりみられず, 年々減少傾向を示した. 平均再診回数は平成2年には2.6回だったものが徐々に減少し, 平成18年には0.73回にまで減少したが, これには薬剤の長期投与や一部負担金の増加により受診回数に抑制がかかっていることが影響していると考えられた.

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