正円窓小窩, 内耳道への進展を認めた迷路内神経鞘腫の1例

書誌事項

タイトル別名
  • Intralabyrinthine Schwannoma Extending into the Round Window Niche and Internal Auditory Canal
  • 症例報告 正円窓小窩,内耳道への進展を認めた迷路内神経鞘腫の1例
  • ショウレイ ホウコク セイ マルマド ショウカ,ナイジドウ エ ノ シンテン オ ミトメタ メイロ ナイ シンケイ サヤ シュ ノ 1レイ

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説明

迷路内神経鞘腫 (intralabyrinthine schwannoma: ILS) は, 蝸牛神経, 前庭神経の末梢端から発生する内耳起源のまれな良性腫瘍である. 今回われわれは, 内耳から正円窓小窩, 内耳道へ進展したと考えられるILSの1例を報告する. 症例は47歳, 男性で, 36歳のときに突然の左難聴, 耳鳴を自覚し聾になった. 41歳のときに, 半年間に数回の回転性めまい発作を繰り返した. 46歳のときに左耳鳴が増強し, 造影MRIにてILSと診断された. 腫瘍の増大傾向を認めたため, 経迷路, 経外耳道的に腫瘍を全摘した. 片側性難聴やめまいを示す症例に対しては, 画像診断においてILSをも念頭においた診療が必要である.

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