再発性喉頭乳頭腫に対するシドフォビル治療

  • 吉崎 智一
    金沢大学大学院医学系研究科感覚運動病態学(耳鼻咽喉科・頭頸部外科)
  • 辻 亮
    金沢大学大学院医学系研究科感覚運動病態学(耳鼻咽喉科・頭頸部外科)
  • 室野 重之
    金沢大学大学院医学系研究科感覚運動病態学(耳鼻咽喉科・頭頸部外科)

書誌事項

タイトル別名
  • Treatment of Recurrent Laryngeal Papillomatosis with Anti-viral Drug Cidofovir
  • 症例 再発性喉頭乳頭腫に対するシドフォビル治療
  • ショウレイ サイハツセイ コウトウ ニュウトウ シュ ニ タイスル シドフォビル チリョウ

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抄録

再発性喉頭乳頭腫は比較的まれな疾患であるが,しばしば再発を繰り返し,治療に難渋する疾患である。近年抗ウイルス薬シドフォビルによる喉頭乳頭腫治療に関する報告が散見されるようになった。しかし,日本では未承認薬であるためその報告例はない。<br>われわれの施設では従来から上咽頭癌に対する基礎および臨床研究で本薬剤を使用してきた経験もあり,再発性喉頭乳頭腫に対して3回にわたりシドフォビル注入を試行した。その結果,2回目の注入で腫瘍は消失した。特に有害事象は観察されなかった。1年3カ月経過したが現在も無再発で経過観察中である。

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参考文献 (18)*注記

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