当施設における声帯麻痺症例の検討

  • 宮本 真
    国際医療福祉大学 東京ボイスセンター 関西医科大学 耳鼻咽喉科・頭頸部外科
  • 森 有子
    国際医療福祉大学 東京ボイスセンター
  • 中川 秀樹
    国際医療福祉大学 東京ボイスセンター 聖母病院 耳鼻咽喉科
  • 田村 悦代
    国際医療福祉大学 東京ボイスセンター 東海大学医学部附属八王子病院 耳鼻咽喉科
  • 新美 成二
    国際医療福祉大学 東京ボイスセンター
  • 福田 宏之
    国際医療福祉大学 東京ボイスセンター

書誌事項

タイトル別名
  • Vocal Fold Paralysis-A Statistical Review of 458 Cases at TOKYO VOICE CENTER-
  • 当[東京ボイスセンター]施設における声帯麻痺症例の検討
  • トウ トウキョウ ボイスセンター シセツ ニ オケル セイタイ マヒ ショウレイ ノ ケントウ
  • Vocal Fold Paralysis—A Statistical Review of 458 Cases at TOKYO VOICE CENTER—

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抄録

声帯麻痺は,喉頭疾患のうち比較的頻度の高い疾患であり,その臨床統計や治療成績はこれまでにも数多く報告されている。今回われわれは,2001年1月から2008年12月までの8年間に東京ボイスセンターを受診した声帯麻痺症例の臨床的検討を行った。期間中外来を受診した声帯麻痺は458例,男性229例 (50.0%),女性229例 (50.0%) で,年齢は4歳から90歳 (平均年齢54.6歳) であった。麻痺側は右側138例 (30.1%),左側295例 (64.4%),両側25例 (5.5%) であった。原因別では術後症例は262例 (57.2%) で,非術後例は特発性75例 (16.4%) を含め196例 (42.8%) であった。混合性麻痺は29例 (6.3%),麻痺の完全回復した症例は28例 (6.1%) であった。<br>治療は,音声治療から開始した症例,手術治療を先行させた症例など患者の希望をふまえつつ症例によって行った。

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参考文献 (6)*注記

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