バルーン法が有効であった嚥下障害の2症例

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タイトル別名
  • The Balloon Dilatation Method for Cricopharyngeal Dysphagia
  • バルーンホウ ガ ユウコウ デ アッタ エンカ ショウガイ ノ 2 ショウレイ

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抄録

バルーン拡張法 (バルーン法) は輪状咽頭筋弛緩不全による嚥下障害に対するリハビリテーション法である。今回われわれは,他診療科において各種嚥下リハビリテーションを行われていたにもかかわらず,嚥下障害の改善がみられなかった2症例に対して,バルーン法により,嚥下障害の改善がみられた症例を経験したので報告する。<br>いずれの症例もバルーン法にて即時効果を認め,常食が経口摂取可能になるまで改善した。バルーン法は通常,透視下に行われることが多いが,われわれは喉頭ファイバー下に行うことで食道入口部を明視下におき,安全かつ確実に手技を行うことができた。嚥下内視鏡検査による誤嚥の診断とともに,耳鼻咽喉科が嚥下障害の診断・治療にかかわることの利点を確認できた。

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