喉頭軟骨肉腫の1例および本邦報告例の検討

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Laryngeal Chondrosarcoma
  • 症例 喉頭軟骨肉腫の1例および本邦報告例の検討
  • ショウレイ コウトウ ナンコツ ニクシュ ノ 1レイ オヨビ ホンポウ ホウコクレイ ノ ケントウ

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説明

喉頭原発の軟骨肉腫は非常に稀な腫瘍である。今回,われわれは嗄声を自覚してから確定診断を得るまでに14年を要した64歳男性の披裂軟骨原発の軟骨肉腫症例を経験したので報告した。今回,別件で撮影した頸部単純X-pで異常石灰化を指摘され当科受診となった。初診時,喉頭内視鏡で左披裂外側粘膜下に巨大腫瘤と声帯の固定を認め,喉頭で呼吸狭窄音が聴取された。CT検査では輪状軟骨左側から正中へ増殖する巨大な内部の不均一な石灰化を伴う腫瘤性病変を認めた。MRI検査ではT1強調画像で周囲が低信号,T2強調画像で周囲が高信号のモザイクパターンを示す腫瘍性病変を認めた。軟骨腫瘍を疑い喉頭截開術を用いた粘膜下腫瘍摘出術を行った。病理組織結果は軟骨肉腫grade Iの診断であった。追加治療は行わず,現在4年経過し再発を認めていない。

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参考文献 (38)*注記

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