声帯ポリープに混在した声帯嚢胞の1症例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Vocal Cord Cyst Intermingled with Vocal Cord Polyp
  • セイタイ ポリープ ニ コンザイシタ セイタイ ノウホウ ノ 1 ショウレイ
公開日
2008
DOI
  • 10.2468/jbes.59.430
公開者
特定非営利活動法人 日本気管食道科学会

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説明

声帯ポリープは外見や色調などがさまざまであり,腫瘍,嚢胞,結核や肉芽腫などと鑑別を要する。今回われわれは声帯ポリープに混在した声帯嚢胞の1症例を経験したので報告する。症例は53歳,女性。主訴は嗄声。喫煙歴は1日10本,30年。職業は洋服販売員。現病歴は平成16年7月頃より嗄声が出現し,以後改善,増悪を繰り返していた。平成17年1月当院初診。喉頭ファイバースコピーにて左声帯前1/3に黄色の腫瘤を認めた。同年4月全身麻酔下に喉頭微細手術を行った。直達喉頭鏡下では前交連に表面平滑,黄色の腫瘤を認め,左声帯前1/3に茎を有することが判明した。茎の基部を鋏にて切断し腫瘤を摘出した。腫瘤は3×3×6mm大,表面平滑,黄色,弾性軟であった。病理組織学的検査では蛋白液貯留を伴う拡張した嚢胞を認め,嚢胞周囲の間質には浮腫およびフィブリンの析出を認めポリープの所見であった。本症例の発生機序として,喫煙,職業上の音声の酷使によりポリープが発生し,このポリープのため以後改善,増悪を繰り返しつつも依然喫煙,音声の酷使を続けていたため炎症を生じ,声帯の喉頭腺管が閉鎖され貯留嚢胞が発生したのではないかと考えられた。

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