喉頭アミロイドーシス9症例の臨床的検討

  • 山内 彰人
    東京大学医学部附属病院耳鼻咽喉科 国立国際医療センター耳鼻咽喉科・気管食道科
  • 樫尾 明憲
    東京大学医学部附属病院耳鼻咽喉科
  • 木村 美和子
    東京大学医学部附属病院耳鼻咽喉科
  • 二藤 隆春
    東京大学医学部附属病院耳鼻咽喉科
  • 田山 二朗
    東京大学医学部附属病院耳鼻咽喉科 国立国際医療センター耳鼻咽喉科・気管食道科
  • 前田 大地
    東京大学医学部附属病院病理部
  • 牛久 哲男
    東京大学医学部附属病院病理部
  • 深山 正久
    東京大学医学部附属病院病理部

書誌事項

タイトル別名
  • A Clinical Study of 9 Cases of Laryngeal Amyloidosis
  • コウトウ アミロイドーシス 9 ショウレイ ノ リンショウテキ ケントウ

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説明

喉頭アミロイドーシスは喉頭に生じる良性腫瘍の1%に満たない比較的稀な疾患とされる。われわれは1983年から2007年までに東京大学医学部附属病院耳鼻咽喉科を受診した喉頭アミロイドーシス9症例を対象に臨床的検討を行った。<br>男性2名,女性7名,平均年齢は59歳だった。主訴は嗄声が5例と多く,病変の部位では喉頭限局例は5例で,声門上病変は6例,声門部病変は5例,声門下病変は2例であった。初診時に診断が未確定だった7例のうちで,3例は組織診前にアミロイドーシスを疑った。全例に対して全身検索を行った結果,全例で限局型結節性アミロイドーシスと診断された。このうちの1例は喉頭病変の他に気管気管支病変を認めた。免疫組織化学的検索では全例がAL型アミロイドーシスであった。初診時からの経過観察期間は平均4年4カ月で,6例は喉頭微細手術による腫瘤の減量を施行し,そのうちの2例は病変が再度増大したため複数回の手術治療を行った。

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被引用文献 (7)*注記

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参考文献 (19)*注記

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