声帯ポリープの臨床統計

  • 宮本 真
    関西医科大学附属枚方病院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科
  • 森 有子
    国際医療福祉大学 東京ボイスセンター
  • 楠山 敏行
    東京ボイスクリニック
  • 中川 秀樹
    国際医療福祉大学 東京ボイスセンター 聖母病院 耳鼻咽喉科
  • 田村 悦代
    国際医療福祉大学 東京ボイスセンター 東海大学医学部付属八王子病院 耳鼻咽喉科
  • 友田 幸一
    関西医科大学附属枚方病院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科
  • 新美 成二
    国際医療福祉大学 東京ボイスセンター
  • 福田 宏之
    国際医療福祉大学 東京ボイスセンター

書誌事項

タイトル別名
  • A Statistical Review of Vocal Fold Polyps
  • セイタイ ポリープ ノ リンショウ トウケイ

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抄録

声帯ポリープ症例は手術的治療の適応とされているが,保存的治療により消失,縮小する例があることも知られている。今回われわれは,2001年1月から2008年12月の8年間に東京ボイスセンターを受診し,声帯ポリープの診断を受け,詳細な検討が可能であった565例について,性別・年齢,病悩期間,喫煙歴,ポリープの色調・大きさ,治療法,治療成績などについて検討した。従来の報告に比べ女性の症例が多く,20歳代と50歳代に二峰性のピークを認めた。433例に手術的加療が施行され,94%に良好な結果を得た。非手術例のうち,55例でポリープの消失が,29例で縮小が認められた。病悩期間の短い,比較的小さい声帯ポリープに対しては,保存的治療も選択肢として考慮され得る可能性が示唆された。

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