気道出血の対応  気管支動脈塞栓術(BAE)の適応と治療成績

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タイトル別名
  • Application and Treatment Results of Bronchial Arterial Embolization
  • 気管支動脈塞栓術(BAE)の適応と治療成績
  • キカンシ ドウミャク ソクセンジュツ BAE ノ テキオウ ト チリョウ セイセキ

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抄録

喀血に対する治療には, 気管支鏡下での止血, 気管支動脈塞栓術 (BAE), 肺切除があり, 適宜治療法が選択される。当科では喀血の治療の第一選択にBAEを施行している。1997年から2004年2月までに60例の喀血症例にBAEを施行した。一過性の胸部違和感が3例に認めたが, 手技に関連した合併症はなかった。基礎疾患では気管支拡張症が21例と多かった。1回のBAEで止血されたものは48例 (80%), 2回のBAEを施行して止血が得られたものは9例 (15%) であった。3例にBAEでの止血が得られなかった。そのうち2例が経過観察中であり, 1例は気管支動脈離断術, 右下葉肺切除術を行った。<br>BAEの成績の向上と合併症予防のために, 造影CTによる気管支動脈の3次元写真の構成, 金属コイルの形状の配慮, IVR-CT/angio systemの導入等を行っている。

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