頚部外切開を要した深頚部膿よう症例の臨床的検討

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タイトル別名
  • Treatment of Deep Neck Abscess: A Review of 23 Cases of External Neck Incision
  • 頸部外切開を要した深頸部膿瘍症例の臨床的検討
  • ケイブ ガイ セッカイ オ ヨウシタ シンケイブ ノウヨウショウレイ ノ リンショウテキ ケントウ

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抄録

深頸部膿瘍や縦隔膿瘍などの重症深頸部感染症の症例報告は抗菌薬の普及にもかかわらず減少せず,近年では,深頸部膿瘍の報告は増加傾向にあり,現在でも重症化し生死にかかわる深刻な状態に陥ることが経験される。竹田綜合病院耳鼻咽喉科にて頸部外切開による治療を要した深頸部膿瘍23症例につき,原因疾患,基礎疾患,膿瘍の存在部位,検出菌,ドレナージのアプローチ方法について検討を加えた。膿瘍存在部位に関しては,初診時の造影CT画像に基づいて,豊嶋ら(化学療法の領域,10:1715-1720,2000)の提唱している深頸部感染症の進展度分類(Stage IからV)で分類した。全例入院当日に頸部外切開による排膿を行った。膿瘍の存在部位,範囲によっては気管切開が必要となりその判断が大切と考えられた。また,膿瘍の存在部位に応じて的確な外科的治療を行うことが重要である。

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参考文献 (11)*注記

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