高齢者誤えんの治療

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タイトル別名
  • Treatment of Dysphagia in Elderly Patients
  • キョウイク コウエン コウレイシャ ゴエン ノ チリョウ

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抄録

高齢者では嚥下機能の予備能が低下するため, 感染症・手術などによる全身状態の悪化・絶食により嚥下障害が顕在化することがある. また, 嚥下障害をきたす原因となる疾患を合併することも多い. 脳梗塞に伴う嚥下障害は急性期を過ぎれば機能訓練・手術療法の適応となる. 経過中, 嚥下機能は徐々に改善するため, 肺炎等の呼吸器感染症を予防し, 良好な栄養状態で機能訓練を続ける. また, 延髄病変の有無で嚥下動態が異なるため, 球麻痺と偽性球麻痺に分類して嚥下障害の病態を理解する. 高齢者の嚥下障害は, その原因と嚥下動態を正確に把握し, それに適応した機能訓練を施行し, 誤嚥を予防することが重要である.

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参考文献 (12)*注記

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