マイクロマシンの医療応用と展望

  • 井街 宏
    東京大学大学院医学系研究科医用生体工学講座

書誌事項

タイトル別名
  • Application of Micromachine to Medical Field and its Future Perspective
  • ロウネン イガク ノ テンボウ マイクロマシン ノ イリョウ オウヨウ ト テンボウ

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抄録

10年前に始まったマイクロマシンの研究は, 次世代の技術として社会で注目を集め, 国家プロジェクトなど時流にも乗って急速な発展を遂げつつある. マイクロ加工方法やその応用分野の模索など多くの研究開発がなされてきた. 中でももっとも期待されているのが医療分野への応用である. 見えないところや手の入らないとことへ入り込み診断や治療をする器械の出現は近代医療始まって以来の夢だったからである. 計測や手術用のカテーテル, 手術器械, センサー, 人工臓器など多くの分野への応用が考えられ, その開発が試みられつつある. しかし, 一方では生体の持っている血液凝固反応や異物反応など様々な機能がその実現を困難にしている.<br>ここではそのようなマイクロマシンの医学, 医療分野での現状と将来展望について概説する.

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