書誌事項
- タイトル別名
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- An overview and prospect of demented outpatient care in a department of geriatric medicine: Report based on statistical review of the memory clinic at the geriatric outpatient unit of the Nagoya University Hospital
- ロウネンカ ニ オケル ガイライ ニンチショウ シンリョウ ノ ゲンジョウ ト テンボウ ナゴヤ ダイガク イガクブ フゾク ビョウイン ロウネンカ ガイライ モノワスレ ケンサ ノ リヨウ トウケイ カラ
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説明
目的:日本において,精神科,神経内科による「もの忘れ外来」の報告は多数あるが,老年科による「もの忘れ外来」に関する報告は多いといえない.本調査は,当院当科の「外来もの忘れ検査」枠の利用現状を記述し,先行報告と比較考察することを目的とする.方法:名古屋大学医学部附属病院老年科「外来もの忘れ検査」枠の診療録及び検査記録を,後ろ向きに検討した.2000年1月から2006年6月末までを診療統計算出の対象期間とした.さらに,2004年1月から2006年6月までに当院当科の外来もの忘れ検査枠を初回利用した232名のうち,検査結果などの研究利用について合意が得られ,かつ調査対象項目値に欠損がなかった223名について詳細に分析した.結果:期間中の延べ利用者数は778名,利用者総数は577名であった.利用者の基本特性は,平均年齢74.5±8.3歳,MMSE得点23.8±4.7点,教育歴年数10.7±2.9年であった.最新2年6カ月間の受診者を対象とした詳細分析の結果,利用者の疾患構成は,健常8.1%,アルツハイマー病45.3%,脳血管病変によるもの5.4%,混合型2.2%,前頭側頭型3.1%,Mild Cognitive Impairment 15.7%などであった.結論:当院当科「外来もの忘れ検査」枠の利用者特性として,他施設の報告と比べて高学歴の,認知症前臨床層を含めた軽症例による利用が多い傾向が確認された.現状が総括され,今後の課題が論じられた.<br>
収録刊行物
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- 日本老年医学会雑誌
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日本老年医学会雑誌 44 (5), 611-618, 2007
一般社団法人 日本老年医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205023569664
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- NII論文ID
- 130004485489
- 10021237920
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- NII書誌ID
- AN00199010
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- NDL書誌ID
- 8983297
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- ISSN
- 03009173
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可