成人T細胞白血病および各種血液疾患における尿中副甲状腺ホルモン関連蛋白の排泄

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タイトル別名
  • Urinary Excretion of Parathyroid Hormone-Related Protein in Patients with Adult T-cell Leukemia and Other Hematologic Disorders
  • セイジン Tサイボウ ハッケツビョウ オヨビ カクシュ ケツエキ シッカン ニ

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抄録

RIAを用いて25例の成人T細胞白血病(ATL), 68例の他の血液疾患および13例のHTLV-Iキャリアにおける尿中副甲状腺ホルモン関連蛋白(PTH-rP)排泄を検討した。高Ca血症(+) ATLにおける尿中PTH-rP活性の平均値は11.01 μg/g·Crであり,血清Ca値正常ATLの5.16に比べ,高値であった。急性型,リンパ腫型および急性転化型ではそれぞれ8.84, 4.18, 18.20と健常者尿中PTH-rP活性と比較し,いずれも高値であったが,キャリア,慢性型およびくすぶり型では全例,正常範囲内であった。7例の急性骨髄性白血病,1例の慢性骨髄性白血病急性転化および3例の悪性リンパ腫症例に高値例を認めた。尿中PTH-rP活性は高Ca血症(+) ATL症例においては血清Ca値との間に,ATL全例においては血清LDH値との間に相関を認めた。以上より,ATLにおいては尿中PTH-rPは臨床検査として有用であることが示唆され,さらにATL以外の造血器腫瘍細胞からのPTH-rP産生も示唆された。

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 33 (9), 1158-1165, 1992

    一般社団法人 日本血液学会

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