造血器腫ようにおける髄液中sIL‐2R,M‐CSF 特に成人T細胞性白血病の髄膜浸潤における臨床的意義について

書誌事項

タイトル別名
  • Soluble Interleukin-2 Receptor and Macrophage Colony-Stimulating Factor(M-CSF) in Cerebrospinal Fluid in Patients with Hematological Malignancies: Clinical Significance in Adult T-Cell Leukemia with Meningeal Infiltration.
  • 造血器腫瘍における髄液中sIL-2R,M-CSF--特に成人T細胞性白血病の髄膜浸潤における臨床的意義について
  • ゾウケツキ シュヨウ ニ オケル ズイエキチュウ sIL 2R M CSF ト
  • —特に成人T細胞性白血病の髄膜浸潤における臨床的意義について—

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抄録

造血器腫瘍患者における髄液中sIL-2RとM-CSFを測定し,特にATLの髄膜浸潤における意義について検討した。髄液中sIL-2R値,M-CSF値はATLの髄膜浸潤群で非浸潤群と比べて有意の上昇を認めた。疾患間においてもATLの髄膜浸潤群は他疾患に比べて髄液中sIL-2R, M-CSFはいずれも有意の高値を示した。髄液細胞数との関連についてはsIL-2RはATLにおいて有意の相関が認められたが,M-CSFはATLにおいて相関は認められなかった。sIL-2Rは髄液中と血中との相関は認められなかった。また,髄液中sIL-2RとM-CSFとの相関は認められなかった。以上より,髄液中sIL-2RとM-CSFはATLの髄膜浸潤の診断に有用であり,特にsIL-2Rは感度が高いマーカーであると考えられた。

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 37 (7), 610-617, 1996

    一般社団法人 日本血液学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (13)*注記

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