第VIII因子インヒビターによる凝固障害に対する遺伝子組換え第VIII因子製剤—CVP療法

書誌事項

タイトル別名
  • Recombinant factor VIII-CVP therapy for acquired factor VIII inhibitors
  • 症例報告 第8因子インヒビターによる凝固障害に対する遺伝子組換え第8因子製剤-CVP療法
  • ショウレイ ホウコク ダイ8 インシ インヒビター ニ ヨル ギョウコ ショウガイ ニ タイスル イデンシ クミカエ ダイ8 インシ セイザイ CVP リョウホウ

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抄録

症例は78歳男性と81歳女性。これまでに血友病の既往はなかったが,突然に巨大な皮下出血,筋肉内出血が出現するようになった。APTTの著明な延長と第VIII因子活性の低下を認め,第VIII因子インヒビターが陽性のため第VIII因子インヒビターによる凝固障害と診断した。遺伝子組換え第VIII因子製剤50∼100 U/Kg, シクロホスファミド500 mg静注第1日,200 mg経口第2∼5日,ビンクリスチン2 mg静注第1日,プレドニゾロン100 mg経口第1∼5日を投与した(遺伝子組換え第VIII因子製剤—CVP療法)。2例とも1コース後に反応を認め,3∼4コース後第VIII因子活性は正常化し第VIII因子インヒビターは陰性となり,再発を認めなかった。遺伝子組換え第VIII因子製剤—CVP療法は第VIII因子インヒビターの持続的な消失に安全で有効と考えられた。

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 48 (7), 581-585, 2007

    一般社団法人 日本血液学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (15)*注記

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