Rituximab投与によりCD20の陰性化が認められたCD20陽性・Cyclin D1陽性多発性骨髄腫

書誌事項

タイトル別名
  • Loss of CD20 expression following rituximab-combined chemotherapy in CD20-positive and CyclinD1-positive multiple myeloma
  • 症例報告 Rituximab投与によりCD20の陰性化が認められたCD20陽性・Cyclin D1陽性多発性骨髄腫
  • ショウレイ ホウコク Rituximab トウヨ ニ ヨリ CD20 ノ インセイカ ガ ミトメラレタ CD20 ヨウセイ Cyclin D1 ヨウセイ タハツセイ コツズイシュ

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説明

多発性骨髄腫(Multiple myeloma, MM)の約20%に,CD20の発現およびt(11;14)(q13;q32)の変異が認められ,両者には密接な関連性があると報告されている。またCD20陽性MMに対するrituximab (RIT)投与の報告が散見されるが,一定の見解は得られていない。今回我々は,CD20陽性・CyclinD1陽性のMMに対しRITを含めた化学療法を施行したところ,骨髄腫細胞におけるCD20の陰性化が認められ,さらに投与中止後,再びCD20の回復傾向がみられた症例を経験した。MMにおいてこれら一連の臨床経過が,フローサイトメーター解析および免疫組織染色によって証明された例は過去に報告はなく,CD20陽性リンパ系悪性腫瘍におけるRITによるCD20の陰性化,およびCD20陽性MMに対するRITの効果に関して示唆的な症例と考えられた。

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 49 (11), 1536-1540, 2008

    一般社団法人 日本血液学会

参考文献 (15)*注記

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