同種末梢血幹細胞移植後,インターフェロンα併用ドナーリンパ球輸注にて寛解となった治療抵抗性び慢性大細胞型B細胞リンパ腫

書誌事項

タイトル別名
  • Remission induction of refractory diffuse large B-cell lymphoma with allogeneic peripheral blood stem cell transplantation followed by interferon-α and donor lymphocyte infusion
  • 症例 同種末梢血幹細胞移植後,インターフェロンα併用ドナーリンパ球輸注にて寛解となった治療抵抗性び慢性大細胞型B細胞リンパ腫
  • ショウレイ ドウシュ マッショウケツ カンサイボウ イショク ゴ インターフェロン アルファ ヘイヨウ ドナーリンパキュウ ユチュウ ニテ カンカイ ト ナッタ チリョウ テイコウセイ ビ マンセイ ダイ サイボウガタ B サイボウ リンパ シュ

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抄録

悪性リンパ腫における同種幹細胞移植(alloSCT)後graft-versus-lymphoma (GVL)に関する報告は限られており,interferon-α (IFN-α)によるGVL効果は未だ明らかでない。われわれはび慢性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBL)のalloSCT後残存病変にドナーリンパ球輸注(DLI)·IFN-α投与を行った。症例:29歳,女性。縦隔,甲状腺,胃,肝臓,膵臓,腎臓,脊椎にDLBLによる多発腫瘍を認めた。治療抵抗性でHLA一致弟よりTBI/CYによる末梢血幹細胞移植を施行し,残存病変にDLI(初回CD3細胞0.85×108個/kg)を4週毎に施行した。腫瘍はDLI後縮小したが消失せず,IFN-α 2bを併用(最大300万単位週4回)したところ,皮疹・発熱を呈したが完全寛解が得られ,以後経過良好である。本例はリンパ腫に対するalloSCT後GVLを考える上で貴重である。

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 45 (2), 155-160, 2004

    一般社団法人 日本血液学会

参考文献 (14)*注記

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